(79) 読みの強制

色の無き異な呪い 対 馴染まない奇な呪い

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また2つ前の「漢字クイズです」の話なんですが。あれは「漢字読み方クイズ!」と言いながら、このブログでは回文として提示しているために、少し妙な現象が起きています。その解説を。

たとえば、問題の中に「南風」という熟語が入っています。普通の漢字読み方クイズ!だったら、「なんぷう」とか「みなみかぜ」と読めば正解なはずなんですが、あの漢字読み方クイズ!を「回文である」と宣言した瞬間にこれらは不正解になって、「南風」には「はえ」という難しい読みしか許されなくなります。

別の言い方をすると、普通なら「逆さから読んでも同じだから→回文」なわけですが、それを逆さに捉えて「回文だから→逆さから読んで同じにならねばならない」と考えると、文の読み方に制約がかかるのです。

前回の「超難読漢字」もそうですよね。「夢世」を「むよ」と読むのは大変不自然だと思いますが、あれが回文なのだとすればそう読まざるを得ません。かな書きを併記したりするまでもなくあれは「むよ」なのです。

この「読みの強制」は、この先『罅ワレ』をやってく上で重要になると思われるので、前もって書いておきました。(って、あたかも自分が考えたかのように言ってますが、こういうのはkawahar氏(回文師)が昔から展開している論でありますよ。)


ところでところで、「漢字クイズです」をInternet Explorerで見てみたら、意図通りに表示されませんでした。熟語と熟語の間は1行ずつ空きが入るはずだったんですが。IEでは連続した<br>タグが効かないというバグのせいらしいです。現在対策を考え中。
(ちょっとあとに追記:一応直してみました。(<pre>を使っただけ。) はてなの仕様で、もともとなかった枠がついてしまったけど。でも、漢字クイズだから不自然には見えないですよね。)