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無塩バター・β版(M)
 [むえんばたー べーたばん えむ]

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SとかLとかもあるんですよ。多分。


上記の回文は、自分では結構気に入っておりまして、kawahar氏(回文師)にもちょっと褒められたんですが、一方で世間では評価されないだろうという気が大いにいたしまするよ。
「よい回文」を目指したいのだ、とこのブログでたまに口走っておりますが、その心はというと、世間での評価は多少想定しつつも、結局は、自分が面白いと思えるものをひたすら追求したいと思っています。それでないとつまらんですからね。とはいえ、あんまりマニアック路線で自己満足に陥ってもそれはそれでつまらないので、ではどうしましょう? (というのはいろんな世界の人が悩んでいるところなんでしょう。)
世間に迎合してマニアックな回文を自粛し、うまくバランスをとっていく、というのが大人の方法なのかもしれないけど、それはなんというか、モッタイナイ感じです。地球にやさしく、マニアック回文にもやさしく、です。取るべき手はただ一つ。世間の人をマニアにしてしまえばよい。なるほど! 要するに、ある回文のよさが読者に一読で理解されなかったとしても、その回文は普通の回文とどう違うのか、どういう点に魅力があるのかを徹底的に解き明かし、読んだ人をこちら側に引き込んでしまえばよいのです。


というわけで、上の「無塩バター・β版(M)」の解説を……と行きたいところなのですが、この回文の何がよいかって、うーん、なんなのかなあ。普通とは毛色が違うことは確かだけどね……といろいろ考えてみてもどうも表現のしようがなく、困り果てている寒き冬の日なのでした。

ストックしてある回文を見返してみると、そろそろマニアックな回文が増えざるをえない気配です。読んでくださる皆様の愛が、これからは一層大事になって参ります。何とぞ何とぞ。