(153) ダル・セーニョ
右耳、畳み気味。
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一見普通の回文ぽいですが、[みぎみみたたみぎみ]……えっ回文じゃなくないですか? いえいえ、ちゃんと回文なのです。ほら、あの、繰り返し記号っていうんですか、曲がったウサギの耳みたいな変な記号があるじゃないですか。畳字ともいうらしいですが、あれを使えばいいんですよ。
[みぎみゝたゝみぎみ]
……これは仮名書きであるとあなたが認めてくだされば、「右耳、畳み気味。」はれっきとした回文です。
濁点をつけてもいいですよね。「傀儡は続く」[くゞつはつゞく]とか。
文字ルールだと、仮名書きの仕方が変われば、回文かどうかも変わる、という一例でした。