(131) かの指揮者は

サラヤン? カラヤン? 名前…… ま、なんやらかんやらさ。
 [さらやん からやん なまえ ま なんやらかんやらさ]

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 kawahar氏の『火遁ナントカ』と題された作品群

「火遁…(…ナンダツケ… −決断−)ナントカ」
「火遁か、火遁ナントカカントカ」
「火遁…ナントカ(あやふや)…あ、火遁…ナントカ」
「火遁…ナントカ(あいまい)…あ、火遁…ナントカ」

から着想しました。「ナントカ」っていう語をネタに回文を作るところが異常です。

 もう1つ、上記の回文を掲げるときに、どうしても挙げねばならないkawahar回文がありまして、それは

イノリイ?イリノイ

というやつです。

 意味のない文字列が回文に居座るには、それなりの理屈が明示される必要がありますよね。前回いくつか挙げたのだと、「呪文だということにする」とか、「うわ言だということにする」とか。上のkawahar回文では、「覚え違いだということにする」という画期的なアイディアが提示されていて、なにやらもの凄いです。「イノリイ」がなければ「サラヤン」には到底辿り着かなかったでありましょう。

 上掲のkawahar回文の初出はmixi日記ですが、これは現在「kawaharのwebpage」内でも読むことができます。リンクしておこう:ここ。「火遁ナントカ」は2007年1月6日分、「イノリイ」は2005年9月19日分です。2006年11月1日分とかも読んでみましょう。