(14) 駄洒落ですか

烏骨鶏は飼いたいかい?」 「ハ、ハイ!」 「飼いたいか、はいケッコウ」

 [うこっけいはかいたいかい ははい かいたいかはいけっこう]

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烏骨鶏――結構、というのはよくある対応みたいですが、それは要するにきっとフリー素材だということです。多分。会話になってるところが重要なんじゃないですかね。知らんけど。

前回の話の続き。なんで会話文にすると上手く行くか、ということでしたが、それはおそらく、(11)で書いた回文体の特徴に関係があります。長めな回文を作ろうとすると、格助詞や接続詞が少なくなったり体言止めが増えたりして、どうしても細かな単語や文の集合体という形になりがちです。一方、会話文も、見ようによってはバラバラな文の集合体と思えるので、ゆえに、会話文と回文は相性がよいのです。かね。あんまり自信がない…。あ、終助詞が多用されるところは、会話文と回文の共通点ですよね。その点では確かに相性がよいはずです。

次回もこの話の続き…かも。