(128) メツルとカメか


[めつるとかめか とるつめ]

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トルツメ: 出版・印刷業界で使う校正用語で、「この文字は不要なので削除して、空いたスペースは詰めてください」という意味ナリ。
今日のまとめ
(1) 「メツルとカメか」では回文になりません。
(2) そもそも意味が分かりません。
(3) そこで【メ】をトルツメしました。
(4) 「ツルとカメか」となり、意味が通じました。
(5) しかも回文になりました。
(6) めでたしめでたし。
(7) というのはダメですか? ダメですよねー

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 おととい某氏に、(117)の回文
  開かぬ栓せんサイダー瓶、お代3銭せぬかあ。
の意味が分からん、「開かぬ栓せん」って何、と実にもっともな疑義を突きつけられました。某氏だけでなく、読んでる人誰も分かってないと思うので、解説を書いておこう。
 残念ながら自分でもイマイチよく分かってないんですが、おそらく「栓せん」の「ん」は、助動詞「む」でして、意味は「婉曲」です。きっと。「せ」は「す」の未然形ですね。文意は多分「開かない栓をしたサイダー瓶のそのお代は、3銭しないことであるかあ。」ということなのではないでしょうか。
 もともとは「災禍、タービンお高いさ」という回文を出そうかと考えていたんですが、「タービン」の唐突さにガッカリの念を禁じえなかったため、いろいろ直しているうちにああなりましたの。やっぱりガッカリなんですけど。