(69) 枕には意味なし

父君の奇跡の右乳。
 [ちちぎみのきせきのみぎちち]

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 こんな回文を出すために私はこのブログをやってきたのではないはずだ! もっと高みを目指した回文を惜しげもなく出していかなくては!

 今回は本当はもっとずっと高尚な回文が掲げられる予定だったんですが、面白いと思ってくださる方がほとんどいないかもと思い始め、少々日和って上記の回文を話の枕としてダミー的に出しといた次第です。本当に書きたかった回文は次。

  乳の実の父   [ちちのみのちち]

……これは、よく分からないですよね。自分でもよく分からないです。
 枕詞ってのがありますよね。「たらちねの(垂乳根の)」と来たら次は「母」、みたいな。その枕詞の一つに「ちちのみの(乳の実の)」というのがあって、これがなんと「父」にかかるのです。らしいです。なので「乳の実の父」は実に由緒正しい言葉だ、ということです。……だから何なのかと言われると、困ってしまうんですが。
 辞書によると、乳と父が同音なので「乳の実の」が「父」の枕詞として使われるとのことですが、「回文なので」という理由は、ないのかなあ。ないか。